トレーニングの諸原則
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フットサルやサッカーをするためには普段からトレーニングを行う必要があります。正しい方法で行いましょう。以下の諸注意を忘れずに正しく行って下さい。
・使いすぎる(オーバートレーニング)と、だめになる。
・使わなければ衰える。
・適度に使うと向上する。
・全面性=筋肉は全体的に向上し、1部だけバルクアップ(肥大、強化)はしない。
・意識性=稼動中の筋肉を意識しながらトレーニングすると、向上率が上昇する。
・漸進性=筋肉は徐々に向上する。
・反復性=適度に使うと向上し、使わなければ衰える。
・個別性=1度のトレーニングでは独立した筋肉郡(上腕部等)を使うのがよい。
・特異性=同じトレーニングだけでは筋肉は向上しない。
・オーバーロード=日常生活レベルを超える刺激が筋肉向上には必要。
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トレーニングによる神経・筋の変化
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トレーニングを開始すると神経系(筋繊維の量)が改善され、筋力(純粋なパワー)が向上していきます。
しかし、これらは20週目を境に停滞期に突入するが、代わって18週目前後から筋肥大が始まっていきます。
そして、これら3つ(筋繊維の量、質、サイズ)は40週前後に変化し始めます。
これを目安にトレーニング内容を変えていくのですが、これ以降は上記の3つの向上率が低くなるため、3ヶ月に1度程度トレーニングの見直しをお勧めします。
人間の体が3ヶ月に1度大きく変化するのは、人間の全細胞が入れ替わるからです。
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筋収縮の分類 |
エキセントリックと呼ばれる収縮タイプが、最も超回復による筋力等の向上を図るので、この収縮タイプの運動が最適となります。
以下に収縮タイプを記した表を掲載します。
収
縮タイプ
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説
明
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ア
イソメトリック
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筋
肉の収縮作用と、それに対する負荷の伸張作用が拮抗した状態
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上
記タイプの例
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手
のひらを合わせた状態で力を入れる
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エ
キセントリック
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筋
肉の収縮作用が、それに対する負荷の伸張作用に引かれる状態
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上
記タイプの例
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肘
を上方に曲げて支持したダンベルを、下方に下ろす
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コ
ンセントリック
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筋
肉の収縮作用が、それに対する負荷の伸張作用に勝った状態
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上
記タイプの例
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伸
びきった肘を、上方に曲げてダンベルを支持する
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トレーニングの流れ |
トレーニングを行うに当たっては、事故の防止と最高のパフォーマンス
の実現の二点が最重要課題である。以下に簡単なチャートを掲載します。
ト
レーニングの流れ
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備
考
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有酸素運動(ジョギング等)10分程度
↓
ストレッチ(動的・静的)10分程度
↓
トレーニング
↓
有酸素運動5〜10分
↓
ストレッチ(動的・静的)10分程度
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ウォー
ミングアップ(一般的なものから、各種目に合わせたのものへ移行させていく)
※怪我の予防、最高のパフォーマンス発揮のため
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無
理のないトレーニングを選択
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クー
リングダウン
※筋肉の硬化予防、心筋への負担の減少のため
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RM (ロム) |
RM(ロム)とは、実行可能最高重量(回数)のことをいう。例えば、
ベンチプレスで100kgを1回しか挙げられなければ、1RMとなる。以下に各RMごとの効果を掲載します。
RM
(実行可能最大重量、回数)
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効
果
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1RM
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集
中力アップ
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3
−6RM
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筋
力アップ
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6
−10RM
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筋
肥大
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15RM
以上
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筋
持久力アップ
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負荷重量×回数×セット数の総数を3週間で5%アップさせるのが、無
理のないベースアップになる。
【参
考までに】
100kg、10回、3セットなら100×10×3=3000
これを5%アップさせるので3150
重量なら105kg、回数なら10.5回にアップ。
この場合、セット数は増やせません。
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