肥満の定義 |
肥満とは過体重ということではなく、脂肪組織(体脂肪)が過剰に蓄積した状態と定義される。
しかし、正確で簡単、便利な体脂肪の測定法がないため、現在は日本肥満学会で定める標準体重をもとに判断する。 |
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標準体重 |
日本肥満学会は、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求められる体格指数のBody Mass Index(BMI)が22のときに、最も疾病の発生率が低いという統計に基づき、下記のような標準体重の統一基準を作成した。
現在、最も広く一般に使われている基準である。
身長(m)×身長(m)×22(BMI)=標準体重
【参考までに】
身長155cm→1.55×1.55×22=52.855kg
身長160cm→1.6×1.6×22=56.32kg
身長165cm→1.65×1.65×22=59.895kg
保険会社等には独自にBMIを算出して、最も疾病にかかる確率の低いBMI指数22の方の保険料を安くしているところもあるようです。
また、『痩せている=モデル』のイメージは一般的かと思いますが、イギリスなどではモデルの健康を考え、一定体重以下のモデルは登録解除するシステムを採用しているようです。
痩せているだけが『美しい』わけではありません。
フットサルやサッカーをやっている人は比較的肥満度は低いのではないでしょうか
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肥満等の判断基準 |
判定 | やせ | 標準 | 肥満 |
BMI | 17.5以下 | 17.5−25 | 25以上 |
肥満度 | −20%以下 | −20%以上 +13.6%以下 | +13.6%以上 |
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原因 |
過食以外に原因のない肥満を単純性肥満、何らかの特定できる原因のある肥満を二次性肥満という。
二次性肥満は、遺伝によるものと言われている。
ほとんどの肥満は単純性肥満である。
つまり、食生活、運動習慣が肥満の最大の原因である。
最近の研究によって、日本人の1/3はやや太りやすいやすい体質であると言われている。
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体脂肪分布 |
肥満を上半身型肥満と下半身型肥満で分けたとき、前者の方が一般的に疾病確率が高い。
ウエスト/ヒップの比率が1.0(女性は0.9)以上であれば上半身型肥満で、いわゆる隠れ肥満もこれに含まれる。
(目安としてはウエストが男性で85cm、女性で90cm以上であるが)気になる方は、病院で正確な検査をお受け下さい。
上半身型肥満は男性に多く、下半身型肥満は女性に多いと言われています。
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肥満と病気 |
肥満は、糖尿病、高血圧、脳卒中、大腸癌などにもかかりやすくなります。
更に女性は月経不順、不妊症、子宮体部癌、乳癌の確率も増加させます。
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